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金門県

金門といえば、歴史上幾多の戦いに勝利してきた、自由の聖地として有名です。

背後に澎湖、台湾本島をひかえた太平洋上に浮かぶ反共の防波堤でありました。中華民国政府が統治する島であり、ひとつの県でもあります。

金門群島は、東経118度24分、北緯24度27分に位置し、西は中国大陸福建省のアモイを間近に望み、東は台湾海峡を隔てて台湾本島と150浬の位置にあります。金門群島には金門、烈嶼(小金門)、大胆、二胆など15の島があります。そのうち3つの島は中国大陸の領土になっており、それを除くと全部で150.46平方キロの面積があります。

亜熱帯の季節風気候に属する金門は、毎年9月から4月にかけては強い東北の季節風が吹きます。年平均気温はおよそ21度で、極端な暑さ寒さは滅多にありません。島は主に花崗片麻岩からなり、島東にある標高253mの太武山が最高点になっています。ここに源を発した渓流は幾つかの人工湖に流れ込みます。これらの湖水は、飲用水として供給される以外に、金門の風景に彩りを添えています。

金門は古くは、「浯州」と「仙州」と呼ばれていました。昔は海賊などにたびたび荒らされていましたが、明1387年になって、海岸に海賊の侵入を防ぐ防壁が造られました。その姿が「固若金湯、雄鎮海門」と形容されたことから、「金門」と呼ばれるようになったのです。

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