宗教信仰
敬虔な魂
台湾はさまざまな宗教信仰を有するところで、仏教、道教、キリスト教、モルモン教、一貫教、統一教会、カトリック教、イスラム教、ギリシア正教会、ユダヤ教、ヒンズー教などがあります。伝統信仰を崇拝するだけではなく、外来の宗教思想も幅広く受け入れられています。
伝統的宗教には、主に仏教、道教、そして民間信仰が挙げられます。しかし今現在では少数の純粋な仏教寺院以外、殆どが道教と混在しています。道教は中国本土から伝わってきた宗教です。漢民族は高尚な精神をもつ人物を尊敬することから、そのような人物を神格化し廟に祀って崇拝します。関羽はその典型的な例といえましょう。道教は17世紀台湾に伝えられましたが、日本統治時代に迫害をうけたため、信徒は仏教の寺で道教の神を祀ることしかできませんでした。
戦後、宗教に対する観念が寛大になったことから、仏教と道教が合流し、一つの神殿に同時に異なる神を祀るようになりました。これも台湾の特色の一つです。
-
東港迎王平安祭
-
鯤鯓王平安塩祭
この他、ここで挙げておきたいのは、儒教の孔子です。孔子は古代中国で最も偉大な教師であり、礼儀を重んじ祖先を祭ることを提唱しました。西漢元帝が孔子の為に祠を造った後、多くの孔子廟が建立されてきました。それらはすべて孔子に対する敬慕を表したものです。
外来宗教においては、17世紀の初頭、カトリックとプロテスタントがスペイン、オランダの勢力の拡張につれて、台湾に入ってきました。初期カトリック以外は、全てがプロテスタントの長老教会でしたが、台湾の歴史の発展において重要な役割を果たしました。
近来、各方面の宗教が盛んで、カトリック、キリスト教以外に、イスラム教や大同教、天理教などがあり、台湾において一定の地位を占めています。
-
台湾寺廟の精緻な石彫刻
-
南鯤鯓代天府
-
鹿港龍山寺 八卦藻井
-
筊杯(三日月型の神意を問う道具)
最終更新日時:2024-09-03