鉄道ファンの聖地・台湾
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台湾の鉄道では風情あふれた旅が楽しめます。沿線は風光明媚で台湾の美がじっくりと味わえます。また、不慣れな土地で渋滞の憂き目に遭いたくないという方には、鉄道の旅がお薦めです。電車の旅のよさに胸を打たれ、線路に沿って続く海景色や山景色、田園風景、村落などをゆっくりと堪能できるでしょう。
阿里山森林鉄道台湾の鉄道は1887年に当時の巡撫(民政・軍政長官)、劉銘伝氏の提唱により創建されました。日本統治時代には拡張事業が行われ、戦後には、北回り鉄道と南回り鉄道が連結され、島全体のネットワークがようやく完成しました。現在に至り台湾の鉄道は百年という長い歴史を有しています。台湾本島を循環する鉄道は、西部幹線、東部幹線、北回り線、南回り線から構成され、東西の鉄道が一つにつながったことで更に利用しやすくなりました。列車のクラスは各駅停車と急行や特急にあたる復興号、莒光号、自強号などに分けられる。旅行者は旅行期間、金銭面、目的などに合わせて選ぶとよいでしょう。
沿線の風景は千変万化で各路線の風景はそれぞれ特色があります。台湾は細長い丘陵地で鉄道の沿線には秀麗な山水の風景が一面に広がり、マイカーでは見られない電車の旅ならではの光景も目にすることができます。また、台湾の鉄道は交通手段としてだけでなく、地方文化の交流と社会の発展にも役立っており、めったにお目にかかれない珍しい鉄道遺跡も残っています。古びた駅や鉄道からは懐かしさが漂い、その地方ならではの昔の様子が感じられます。
鉄道の旅の情報は、台鉄のオフィシャルサイトをご覧ください。
ここで、主な鉄道幹線での旅の特色をご紹介しましょう。
西部幹線:
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縦貫線沿線途中の風光
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懐かしの平渓線
基隆から高雄までの縦貫線、台中線(竹南~彰化)、屏東線(高雄~枋寮)、南回り線(枋寮~台東)があります。
1. 縦貫線、台中線、屏東線:
基隆、台北、桃園、新竹、苗栗、台中、彰化、雲林、嘉義、台南、高雄、屏東などを通過します。それぞれの都市にはその土地に息づいた民情や自然の景観があり、旅のコースはバラエティーに富んでいます。台北、台中、高雄の大都市めぐりや基隆の廟口、新竹の城隍廟、淡水の小吃や屏東の海鮮などの美食めぐり、鴬歌での陶磁器観賞、三義の木工彫刻文化や三峡および台南市での古跡文化めぐり、嘉義原野でのネイチャーウォッチング、新竹香山の客雅河口および台南曽文河口でのバードウォッチングなど内容は盛りだくさんです。
2. 南回り線:
島内で唯一、台湾海峡と太平洋が眺められる路線です。中央山脈の南端に位置し、台東と屏東の間を走る主要な鉄道路線です。太平洋が延々と横たわり、どっしりと雄大な中央山脈を貫通します。台湾東南海岸沿いからは太麻里金針山、知本温泉、果てしなく広がる太平洋など言葉では語り尽くすことのできない海や山の景色、それにパイワン族の竹竿祭りなどの原住民文化がじっくり味うことができます。
東部幹線:
花東縦谷のアブラナ田圃八堵から蘇澳間を走る宜蘭線、北回り線(蘇澳新~花蓮)、台東線(花蓮~台東)から形成されたいます。この3線をつなげると、宜蘭、花蓮、台東の自慢の景色がひとまとめに展望できます。一方を山に、もう一方を海に挟まれながら海岸線を走る列車は、旅人を魅了しています。途中には変化に富んだ美しい自然の景色が延々と続き、肥沃な蘭陽平原にさしかかると、平原の景観と亀山島が眺められます。そして、蘇澳を過ぎるころには窓外から広大な山水の景色が目に入ってきます。沿路の観光ポイントは東北角及び宜蘭海岸国家風景区、蘭陽平原、亀山島、花東縦谷国家風景区、太魯閣国家公園、燕子口、九曲洞、碧緑湾、錐麓断崖、天祥、立霧渓谷などがあります。大自然の芸術の思う存分堪能し、原住民文化の探索やバードウォッチング、温泉めぐり、古城めぐりなど特別コースとして各自で手配することも可能です。
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東部幹線沿線途中の風光
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台東線沿線途中の風光
このほか、平渓線、内湾線、集集線、阿里山線などの在来線も数多く運行されています。初めて台湾を訪れる方には、沿線の風景がじっくり楽しめる在来線での旅をお薦めします。どきどきわくわくするような体験ができること請け合いです。
平渓線
新北市平渓区内を走る在来線です。北回り線の瑞芳駅または猴硐駅で乗り換えます。列車の中からは断崖、渓流、滝の美が眺められ、小さな村の素朴な風情と熱い情熱が感じられます。観光スポットは十分瀑布、野人瀑布群、峰脚瀑布などがあります。
内湾線
新竹県横山郷の最東端の集落内湾を通る路線です。南下する列車に乗り、新竹駅で内湾線の支線に乗り換えます。ゆっくりと進む汽車に乗りながら眺めるのどかな山城の風景は最高です。観光スポットは北埔風景区、五指山風景区などがあります。
集集線
彰化、南投にまたがる在来線で沿線には田園風景が広がっています。観光スポットは、緑のトンネル、古跡、渓流、窯工房、集集の集落などです。のどかな田園風景を眺め、懐古を探すなら集集線の旅がお薦めです。
阿里山森林鉄道
阿里山森林鉄道沿線では熱帯、亜熱帯、温帯、寒帯など4つの気候帯を通過します。このコースはポイントごとに異なる景色が特徴です。「之」の字型の線路が体験できるほか、日の出、雲海、神木、花見、登山道が目を楽しませてくれ、懐かしさあふれる鉄道です。
電車での旅はほかの乗り物とは比べものにならない永遠の魅力があります。ロマンを求め電車の旅がしたくなったら、ぜひ台湾を訪れてはいかがでしょうか。きっと旅人を満足させてくれるに違いありません。
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集集線の緑トンネル
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阿里山森林鉄道
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